一期一会
何をしても欠かせないのが人と会うこと。
袖振り合うも他生の縁とは言うが、今まで自ら開発・製造・販売するにあたって、
どのくらいの人々と出会えたのだろう。
素敵なお言葉「出会い」とは言え、
いつもにこにこしていることは許されず、怒鳴られ、怒鳴ることもある。
頭を下げお願いをすることが多かった、そのような出会いを通して頂いた名刺は、
名刺の後ろにいつ(何年何月何日)、どこで(東京ビッグサイト)、どのようなご縁で(何展示会で誰と)?と、ミミズがのたくるような字で簡単にメモをしているが我が人生を綴る貴重な宝物として大事にしている。
時折、その時のその人は、今どうしているのだろう?と記憶を読みかえらせるためであったり、そう言えばその分野であの匠の方が…と、思いついたところで、ふいに連絡をしてみることも。
好い記憶も良いが、何とも言えない、その記憶がむしろより思い出させる素材にもなるから、
これこそ、仕事の本当の楽しみであろう。
苦を兼ねて思いついたものが商品化して一人歩きをする姿をみつめるのも仕事の楽しみである。
また、出会えた時は若いから漂わせられる勢いと碧い青春の香りの持ち主が一緒に仕事をしていくうちに成長していく姿をみるのも、仕事の楽しみであろう。
昨日は、その記憶に残る一人の方に出会った。
お若いのに勢いよく、決断力の良さには豪快を感じ「出来る人」の匂いがした。
決断を出せるとは日々、物ことを考えているのだから、
それにあてはまることがあれば、即、行動に移せるのではないか。
その方のこれからのご活躍を期待しつつ非常に楽しみである。